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みなさま、いつもありがとうございます。
介護と相続、認知症事前対策の江坂みらい法務事務所です。
今回は、介護に基因して発生してしまう法律関連のトラブルについてお話したいと思います。

介護と法務トラブル

今回は、介護に基因して発生してしまう法律関連のトラブルについてお話したいと思います。

親や親族の介護が気になりだすきっかけは色々あると思います。
例えば、今まで元気にしていた親が初めて大きな病気で入院したり、一人でなんでも出来ていた親が自転車で転んで骨折し一人で生活する事が急に難しくなったりした時に介護がきになりだすのではないでしょうか。

介護は急にはじまります

私のところでも、そうでしたが、介護は急にスタートします。
私の祖母も近所でも評判の元気なおばあちゃんでしたが、あるとき急に脳梗塞をおこしてしまい、そこから介護生活がスタートしました。
メインで介護にあたっていたのは私の母です。

私や母が当時住んでいたところは祖母の家から徒歩10分くらいのところにありました。
母は祖母の家、母としては実家に住んで介護がスタートしました。

幸い、祖母は、言葉や動きは不自由になりましたが、認知症を発症することはなかったので介護資金の管理の方は比較的問題なく行う事が出来ました。
トラブルになったのはその後の相続でした。

介護と相続トラブル

祖母の介護を実家に移り住んで約3年おこなった母の生活拠点はすっかり実家の方になっていました。
祖母も母にその実家を相続させようという事で母と話をしていました。

そこで、母の兄弟姉妹と相続トラブルが発生します。
その兄弟姉妹にとってもやはりそこは実家で大切な場所です。

兄弟姉妹4人で、そこそこもめていましたが最終的には弁護士を挟み、公証人に出張してもらって公正証書遺言を作成し、祖母の希望通り不動産の相続が行われました。

脳梗塞の後遺症で多少言葉や動きに不自由はありましたが、意思能力としては問題が無かったため公証人及び証人2名(弁護士事務所の方)の基問題なく公正証書遺言を作成することができました。
もし認知症を発症していたら難しかったかもしれません。

その時母は兄弟姉妹は介護を何も手伝わずに財産の事ばかりを怒っていましたが、兄弟姉妹の方にしてみてら、母ほど近くに住んでいないので頻繁には無理でも顔を出したり手伝ったりしてきたのに、という思いだったと思います。

どちらの言い分も正しいから

介護を起因とする相続トラブルは大小あれど、この相手からみれば相手が正しいという事が大きな問題になってきます。
あきらかにどちらかが間違っていれば、争いになっても解決できるのかもしれませんが、AとBとの争いでAも正しい、Bも正しいという場合Aの周りの人、Aの配偶者等はAの見方でAの味方をしますしBの方の周りの人はBの見方でBの味方をします。

するとどちらも引っ込みがつかなくなるわけですが、被相続人つまり私の場合では祖母、祖母から見たら争っているのは全員子ども、この場合で祖母が何も準備をしていないと法定相続分はみんな同じ、最後まで争っていくと祖母の希望の通りにはなりません。

争い続けた場合、裁判上の手続きを経て相続は行われますが兄弟間のしこりはすさまじかったでしょう。

財産を残す側の公正証書遺言などの意思表示は非常に大切です。
多少しこりは残ったにせよ、祖母の気持ちどおりに行った相続です、母の気持ちを汲んだ子どもたちと、裁判で決着をつけた子どもたちとの今後は全く違うものになると思います。

他にもたくさん

これが、私が法律を勉強して行政書士として開業したきっかけとなるエピソードです。
どちらも正しいという事が分かっているから、私たちはしっかりお話をきかせていただく事をサービス提供のポリシーの一つとしています。

介護にはほかにも様々、法務に関するトラブルの火種が隠されています。

○今は夫のお兄さんの方で介護をおこなってくれているが、お兄さんも体が弱い、この先大丈夫かな
○認知症になってしまったらどうなるのだろう
○施設へ入所時の頭金は準備できるかな
○親の年金だけでやっていけるだろうか? などなど

ケアマネージャーや介護福祉士、社会福祉協議会など「介護」の専門家の力とプラスして我々、予防法務の専門家、行政書士の力も利用して頂けるとすこし気持ちを楽にしていただけると感じています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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