かかりつけ医師ならぬ、かかりつけ相談役を
近年、高齢化社会に伴いお年寄りの人数、割合ともに増加傾向にあるのは周知の事実ですが、特殊詐欺の件数も年々増加傾向にあります。
そもそも特殊詐欺って?
特殊詐欺とはテレビや新聞でもたびたび見かける、オレオレ詐欺や架空請求、還付金詐欺等、面識のない人達に電話等で、不正な口座にお金を振り込ませる詐欺を言います。
具体的には、市役所等の地方自治体や年金機構等の公的機関を騙り、主にお年寄りを狙ったものが多くなっています。
ATMへ向かうよう促し、その操作方法を指示してきたりと、多少不自然と感じても、いざ当事者となると慌ててしまうようです。
金融機関も色々と対策しているようですが‥
銀行や郵便局では、携帯電話で通話しながらATMを操作しているお年寄りに、職員の方が声かける等が功をなして、水際でのトラブル防止となる場合も少なくないのですが、残念ながら被害は増加の一途をたどっています。
公的機関を名乗る人間から、正式な法的手続きをすると強い口調で言われたり、さも当然の如く現金を受け取る権利があると言われたりすると、いったん落ち着いて、公的な相談窓口や身近な人に相談するのもなかなか難しいのかもしれません。
家族形態やご近所付き合いも昔に比べて変わっているので
二世帯住宅や、隣近所に親族が住んでいたり、毎日親族や親戚と顔を合わせる環境が近年少なくなってしまっている上に、よしんば1人2人相談できる相手がいたとしても、いくつもある公的な相談窓口から正しい相談窓口をきちんと選び、きちんと確認がとれるのかや、冷静に内容をきっちりと把握し、解決に向かう事が出来るのかどうか、といったこともあるかと思います。
このようによくわからないことは、専門家に相談するのが一番解決への近道です。例えば風邪を引いたり体調不良が続いたりした場合には、薬局に行き風邪薬を購入したり、近くのかかりつけ医師の病院に診察を受けに行ったりするはずです。
これと同じで事件に巻き込まれないよう些細なことであっても、普段から世間話のように気軽に相談できる専門家を見つけておいては如何でしょうか?