平均寿命と健康寿命について
最近の平均寿命の傾向
厚生労働省が公開しているデータによると、平成28年の平均寿命は男が80.98歳、女が87.14歳となっていました。
日本は世界のなかでも非常に長寿であることはご存知かと思います。
では健康寿命って?
では健康寿命というのはご存知でしょうか?
WHOが2000年に提唱したもので、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
では平均寿命と健康寿命の差はどのくらい?
確かに理想は生涯健康で、俗にいうピンピンコロリでありたいと思うのですが、現実はなかなか厳しい数字が出ていました。
少し古いデータになってしまうのですが、平成22年における平均寿命と健康寿命のデータが、厚生労働省が公開しているもののなかにあります。
- 男性は平均寿命が79.55歳に対し健康寿命70.42歳 差は9.13年
- 女性は平均寿命が86.30歳に対し健康寿命73.62歳 差は12.68年
これらはあくまで平均の数字であり、さらには日常生活の制限の程度等、詳しいことはこれだけではわかりませんが、なんらかの体の不調が生じ、男性は9年ちょっと、女性は13年近くもそれらの不調と付き合っていかなければならないようです。
9年~13年というと、産まれた赤ちゃんが小学生になっていたり、中学生だった子供が社会人になっていたりする年月です。
こう考えると決して短くはないと言えるでしょう。
この期間のためにどんな準備をするべきなのか
そしてこのライフステージの為に、何か準備が必要ではないかと考えます。
健康を損なってしまう原因である怪我や病気にどんな不安があり、どのような備えをしているのでしょうか?
生命保険文化センターの調査によると、半数以上の方が医療費のことに不安があり、8割以上の人がなんらかの準備をしているとのことです。
さらに準備の内容としては生命保険が7割と群を抜いているというデータが公開されていました。
健康保険の高額療養費制度や介護保険の高額介護合算療養費制度等もあるとはいえ、家計への負担についてはやはり頭が痛いところです。
ただここで重要なのは、生命保険を選ぶ際に上記のような公的な保険制度をきっちりとおさえたうえで、自分にあったものを過不足なく選ぶということです。
お金の心配をするあまり、明らかに余計な経費をかけていては本末転倒です。
そのためにも公的な保険の制度を、今一度じっくり見直してみては如何でしょうか?